桜の季節
例年よりだいぶ早い桜の開花となりました。桜といえば…
2月最後の月曜日、恒例の天神公園清掃をした時のこと。園内をぐるっと一回りしてゴミ拾い。ゴミを探して下ばかり見ながら歩いていると、上を見て立ち止まる子がいました。
K君です。視線の先には河津桜が花を開かせていました。
お陰で、しばしお花見を楽しみました。背が高いK君は、手を伸ばして、枝を顔に近づけていました。濃いピンクの花は、それはそれはきれいでした。
3月中旬のある日、河津桜の開花を見つけたK君が、公園の近くを移動中に、急にガックリと肩を落として立ち止まりました。理由を聞くと「桜が散ってしまった」と言うのです。
河津桜はすっかり葉桜になっていました。がっかりするK君に、「花が終わると、葉を茂らせ、秋には紅葉して、葉が落ちて、冬の間は寒さに耐え、春を待って、また花を咲かせるんだよ」と話しました。「別の桜の木の蕾が膨らみ始めたので、探しに行こう」と言うと、歩き出しました。
そしてその数日後、ソメイヨシノが咲き始めました。K君に「桜の花が咲いたね」と言うと、笑顔で「うん!」と大きく頷きました。
K君が大好きなブランコを大きくこぐと、すぐその先には、また別の桜の木に硬い蕾がありました。
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